ICT教育 | 星稜中学校

ICT教育

 ICTとは「Information and Communication Technology」(情報通信技術)のことを表しています。本校では、生徒一人ひとりに教育用LTEタブレット端末(iPad®Air2)を配付し、電子黒板や液晶モニター等も併せて使用することで、従来の学習用具と同様に、校内や家庭でのさまざまな学習の場で、ICT機器を活用していきます。

 

教育用LTEタブレットを導入した背景

 星稜中学校は平成29年度から中高一貫校に変更し、新しく「中高一貫理数コース」と「星稜高校進学コース」の2つを新設しました。いずれのコースも、高校入試を行わない特徴を活かしながら、石川県内初の先取り教育の導入と特色ある3つの教育プログラム(サイエンス、キャリア、グローバル)を実施し、それを支えるツールとしてICT機器は必須アイテムであると考えました。学習効果をより高めるとともに、これからの時代を生きるために不可欠な能力である「自律的に行動する能力」や「多様な集団における人間関係形成能力」を身に付けてもらうことを目的としています。一方で、その使い方を誤れば、知りたい答えが瞬時に検索できてしまうため、問題解決能力が低下してしまうことや、機器に依存しすぎることで、逆に能動的に学ぶ姿勢を損ねてしまう危険性がないわけではありません。本校では、従来からの伝統的な板書やノート指導の良いところはそのまま継承しつつ、目的に沿ったICT機器の効果的な活用法を常に検討していきます。

 

新しい形式のプレゼンテーションで個々の能力を最大限に伸ばす実践事例

実践事例の概要
事例1

 中学1年生 社会 地理分野
 第4章 世界のさまざまな地域の調査

 授業の中で生徒一人ひとりが世界の国々の地域についての疑問に対し仮説を立て、検証し、その結果をタブレットを用いてプレゼンテーション形式で1人3分程度で発表します。発表後、質疑応答やいくつかのテーマについてディスカッションを行います。テーマは例えば、「シンガポールのマーライオンは何のために作られたのか」、「キューバの野球はなぜ強いのか」など、生徒が日頃から疑問に思っているが、教科書には載っていないことを調べることにより、その背景にある国の成り立ちや経済、文化などにさらに踏み込むように指導しています。

実践の場面

・ロイロノート・スクールⓇを使用し、プレゼンテーション形式で、調べた内容を一人ひとりのタブレットに発表者が画面を一斉配信します。
・プレゼンテーションが終了後、良い発表内容については、教員がもう一度内容を一斉配信し、その内容についてグループでディスカッションします。

 

教育用LTEタブレット導入のメリット
事例1

・タブレットを活用した調べ学習をはじめてから、時間・場所を問わず、発表の準備ができるようになりました。例えば、通学の電車、バスの中や自宅に帰っても学習を進め、プレゼンテーションの準備ができます。
・従来の紙を使用した発表とは異なり、音声や動画も取り入れることができるので、聞いていて、飽きないプレゼンテーションになりました。また、紙の場合、プレゼンテーションでは見えにくい部分がありましたが、タブレットを使用することにより、一人ひとりの画面に発表内容を写し出すことができ見やすいため、生徒が発表内容に集中することができました。
・一人ひとりのタブレットに発表者が画面を一斉配信するため、聴き手は発表の内容に集中できているようです。
・聴き手は疑問に思ったことを、タブレットが手元にあるため、従来より気軽に発表者と教員に質問でき、発表者も含め生徒は発表内容の理解度を高めているようです。

 

学校と家庭をつなぐコミュニケ―ションツールとしての実践事例

実践事例の概要
事例1

 中学1年生 レゴブロックを使用した新入生研修会

 星稜中学校では新中学1年生対象に新入生研修会を毎年行っています。その中に、これからの人間関係の構築や、星稜で6年間頑張る動機づけとして、レゴブロックを使っておこなうレゴⓇシリアスプレイⓇメソッドを用いた研修会があります。レゴを使って自分の思いを表現し、発表し、さらにそれぞれの作品や思いについて、チームで共有し、認め合うこてで、チームでの問題解決能力を高めます。また、タブレットを使用して、ご家庭で生徒本人の表現した作品や研修の様子を見ることができます。

 

新しい形の予習・復習・家庭学習用課題で学力向上を目指す実践事例

実践事例の概要
事例1

 中学1年生 国語・数学・理科・社会・英語

 毎日、授業中に出される宿題以外に、1日1教科、10分~30分程度でできる自宅学習の課題がロイロノート・スクールを使用して一人ひとりに配信されます。その課題は、タブレットを有効的に活用できる内容のものが出題されます。例えば英語の英作文の課題は、英作文と、それを音読した音声をロイロノート・スクールを使用して、教員に提出します。また、社会では「なぜ南アフリカ共和国では、さとうきびの栽培に力を入れているか」といった、次の授業の予習となるような課題を出題します。授業時間内のような限られた時間ではなく、自宅でのびのびとインターネットを利用して調べ、理解を深めるより質の高い予習の習慣つけることを目的としています。

 

教育用LTEタブレット導入のメリット

・英語での音声提出は何度も簡単に録音し直すことが可能であり、生徒は録音した自分の発音を納得いくまで繰り返し録音できます。また、これまで授業の時間を割いて行っていた音読テストの時間が縮小でき、その分、より内容を深める授業時間として、有効に使うことができます。
・ロイロノート・スクールⓇを使用すると、他の生徒の課題の提出状況が見て分かるので、自分も課題をしようという学習意欲が湧き、家庭学習の課題の提出が遅れる生徒がいなくなりました。
・新入生への学習に対する初期指導として、毎日の授業のノート、宿題を解いたノートを写真でとってタブレットで提出させています。ノートを集める手間を省け、また、ノートの書き方の悪い点を提出した写真に書き込み、一人ひとりに返却することができるので、わかりやすく説明できると思います。