金沢大学 医薬保健学域 医学類
(2024年3月卒業)
細川 すみれさん
―細川さんが医師を志したのはいつ頃ですか。またなりたい医師像を教えてください。
幼稚園の頃に憧れた医師という職業
将来は小児心臓外科医を目指したい
幼稚園の年長の頃には、「医師になりたい」と考えていました。ぼんやりとした思いが明確な目標になったのは小学3年生のときです。その後、5年生の時に金沢大学医薬保健学域の学生が主催する学園祭「金沢大学医学展」を訪れて、この大学に進学したいと思いました。
将来は小児心臓外科医になりたいと考えています。小さな体で手術を受ける子どもたち、そしてそのご家族の不安を少しでも軽くしてあげられるような医師が理想です。医学部での学びや実習を通して、少しずつ理想をかたちにできたら…と思っています。
―医学部は入試も難しく、入学後の勉強量も膨大です。医師を目指す学びにについて教えてください。
心の底から学びたかったことだから
毎日が楽しい
受験生だった頃は、モチベーションの維持に苦労しました。頑張って勉強してもなかなか成果につながらず、「これでいいのかな」と不安になることも少なくありませんでした。壁を乗り越えるための特別な何かがあるわけでもなく、ひたすら机に向かい続ける毎日でした。でも今振り返ってみると、気持ちや学びの成果に“波”があったとしても、投げ出さずに続けることが唯一の道だったのだと思います。
医学生になった今は、毎日勉強ばかりなので大変といえば大変かもしれませんが、自分が心の底から学びたかったことなのでまったく苦になりません。毎日がとても楽しく、充実しています。

―細川さんが星稜を選んだ決め手は何だったのでしょうか。また在学中の印象的な出来事も教えてください。
信頼できる先生方に見守られながら、
自分の軸を確立した星稜時代
星稜の中高一貫コースを選んだのは、医学部受験を意識し、高校2年生で高校3年分の学習を終える「先取り教育」に魅力を感じたからです。
中学を卒業する際、お世話になった先生に「いろんなことに挑戦するといいね」とアドバイスしてもらったことを鮮明に覚えています。それまでの私は、自分から何か新しいことに挑戦するのが苦手でした。高校では先生の言葉を繰り返し思い出し、勉強だけでなく部活動や生徒会活動にも積極的に取り組むようにしました。あの言葉があったからこそ、自分の可能性を広げることができたのだと思います。星稜での 6 年間は、信頼できる先生方に見守られながら、自分の軸を確立していったかけがえのない時間でした。
星稜はいろんな分野で“頑張る人”が集まる場所でもあり、勉強面以外でもたくさん刺激を受けました。夏の高校野球の決勝戦を観戦したときは感動しましたし、今もプロ野球やプロサッカーで活躍する先輩たちを応援しています。

―星稜にはさまざまな夢を持つ生徒が集まっています。後輩に向けてアドバイスやエールをお願いします。
立ち止まって考える時間も、
夢に近づくための大切な過程
夢に向かって努力すること、そして努力を継続することはもちろん大切ですが、後輩たちには「悩んだり迷ったりすることがあっても大丈夫だよ」と伝えたいです。悩む時間、立ち止まって考える時間も、夢に近づくための大切な過程です。悩みぬいた後は、自分が出した答えを信じて、また一歩踏み出しましょう。
もうひとつ、勉強に追われると「本当にやりたいこと」は後回しにしてしまいがちですが、中学生、高校生の今だからこそ挑戦できることもたくさんあります。将来の成長やキャリアに思わぬかたちでつながってくることもあるので、興味がわいたことはとにかくやってみるとといいと思います。













